宮崎の四季より

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zoom RSS 『竜神七子の冒険』 越水利江子(作) 石井勉(絵) 小峰書店

<<   作成日時 : 2006/12/24 18:42   >>

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竜神七子の冒険

七子の家族は四人家族だ。
弟の笑太に父親と母親。この父親、なんて親だろう・・・。まったく、のらりくらりと生きている。
腹立たしいけど、ふと自分もにたようなものでは? なんて思ってしまった。
でも、読みながら腹立たしい気持ちがふくらんでいく。
「おかいまっ」
と父親と笑太、七子が帰ると、ガランとした部屋にひとりたたずむ母の姿。
母として一人の人としての苦悩を強く感じた。七子の気持ちがいたいほど伝わる。

ふがいない父親なんて、呼ぶのも面倒になった。ばか親父だ!
この、ばか親父のせいで家族はいつも苦しむ。まったく!

でも、七子は強くいきている。いや、強くいきねばと思っているとおもう。
そして、カンノンおばちゃんや若王子監督の、人の情にもふれるのである。

竜神家はけっして普通の家庭像ではないかもしれない、でも、遠からず近からず。
下々の生活を営むぼくにも、しっかりと実感できるものがあった。
お金のことでもめるのは家庭の常、そして子どもながらに七子も分かっている。
大好きな野球もほんとうはやりたい。でも親には言えない。
そんななか、心平と出会う。
心平も心に傷を抱えていきているが、心には太い芯をもった少年だ。
七子は心平の強さや優しさにふれる。
だから、七子はいつも前向きだ。決してあきらめず精一杯にいきている。
貧乏も父のふがいなさも、母の悲しみも弟のことも、何もかも真正面から受け止め考え、そして生きる姿に勇気と力をもらえそうな気がした。

ぼくが一番心に残ったシーン。それは、母親が父親にとうとう我慢できなくなり、家を出て行くときのシーンだ。
笑太は「ぼくもいくっ」と母親に抱きつくが、七子は悩む。
「七子も来る?」と母に聞かれるが返事もできない。きっと、家族がばらばらになることを恐れているんだとおもった。あんな父親なのに・・・
そして、母親が言うのだ。
「こんでもええ……こんでもええ……。母さんがさらっていくから・・・・・・・・・・・・」
七子の気持ちを察した母の愛である。こうして書いているいまも、また心を熱くするシーンだ。

人は一人ではいきていけない。そしてそばにいる人の事を思いやるのである。
こんな当たり前のことが、一番心に響く。

そして、祈るのである。
七子まけるな〜! かっとばせー。なーなーこー!

大人だとか子どもだとか、そんな事お構いなしに、ハラハラどきどきしながら読む七子の冒険。
この一冊に「よーしぼくも!」と勇気をもらえる一冊でした。

追記
七子の母親、どうしてそんなにがんばるの? 七子の母親が、もしもぼくの妹とか、姉とかだったら、ぜったいこう言う。
「そんな男とっととすてて、帰っておいで」
だから、七子のかあさんもがんばれ〜〜! 幸せになってくださーい!

感想と言うより、かなり私情をまじえたものになりました。りえ子さま、ごめんなさい。
竜神七子の冒険 (文学の散歩道)

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
わたしも今から読みます!
風馬さんややぎさんといっしょで、わたしも最近6冊買いました。
しっかり読んでいかなくちゃ!
ひまわり
2006/12/24 21:42
私ももうすぐ読み終わります。カンノンおばちゃん・・ほんと気に入りました。
さくら
2006/12/25 09:31
ひまわりさん
ひまわりさんも、6冊〜。
読むってほんとうに、楽しくて勉強になります。読みましょう、読みましょう〜♪
そうそう、さっき帰ってきたのですが、素敵なクリスマスプレゼントが届きました。聴くの楽しみです。また、あらためて〜♪

さくらさん
さくらさんは、季節風で読んでいたのですね。ぼくは季節風の掲載のものは読んでおりません。購読も入会も三年前でした。
でもね、ほんと素晴らしい一冊です! すかっとする本でした!
風馬
2006/12/25 18:03
きょう、はんぶん読みました。
「おかいま」の意味、わかりました(*^_^*)
やっぱり、りえ子さんの本だなあと思いました。
竜神は、りえ子さまの守り神ですしね!
いま、ちょっと酔っぱらっております。
息子が二十歳になったので〜す。
おやすみなさい!
ひまわり
2006/12/26 22:52
おかいま〜〜。今帰りました。(笑)
ですよね、りえ子ワールドですよね!
息子さまの誕生日おめでとうございます。二十歳か〜。人生において、いろいろ模索するじきですね。どうか、迷わず進みますように♪
よっぱのひまわりさん、どんなだろう?? あっは^^
風馬
2006/12/27 17:51
すばらしいですね〜^^;
ほみっち〜
2007/03/15 09:29
すばらしいですね〜^^;
ほみっち〜
2007/03/15 09:30

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